近江商人の商売十訓③

今回も前回に引き続き、近江商人の商売十訓をご紹介させていただきます。

七、紙一枚でも景品はお客を喜ばせる、つけてあげるもののないとき笑顔を景品にせよ。

単純に景品の大事さとも取れますし、付加価値の重要性ともとれますね。例えば、マクドナルドの「スマイル0円」もこの言葉に当てはまるかもしれません。

八、正札を守れ、値引きは却って気持ちを悪くするくらいが落ちだ。

価値の大切さについての言葉です。容易な値引きは商品自体の価値を下げてしまうことになり兼ねません。セール品などはお得と思える反面、売れ残りなのかと思ってしまうことはありませんか?また値引きをしなければ売れないようであれば、価格設定から見直す必要がありそうですね。

九、今日の損益を常に考えよ、今日の損益を明らかにしないでは、寝につかぬ習慣にせよ。

もちろん長期的な視野も大切ですが、経営は日々の積み重ね。毎日の努力が必要ということですね。また損益を見ることでお客様の満足度も測れます。損失が出ている場合は、本当にお客様へ奉仕できているか再確認が必要ですね。

十、商売には好況、不況はない、いずれにしても儲けねばならぬ。

好況でも不況でも関係なく、その時の状況に合わせて常に利益を残す。そして経営を続け、良い商品をお客様にお届けする。それが社会貢献へと繋がっていくということですね。

近江商人の商売十訓は以上となります。とても勉強になる教訓です。

これからも「三方よし」の考えを元に精進して参ります。